男子敵対復讐令!



「何考えてんだよ!?」


「ん?一緒に帰るってこと。」


「なんで、あたしがあんたと一緒に帰んなきゃなんないの!?」



すると、正木悠太が急に立ち止まり、真剣な目であたしを見る。



「なっ何よ…。」


「お前、俺のこと知りたいんだろ?」


「なっなんであんたのことなんか…!!」


「てか、知らないとトラップ仕掛けらんねぇじゃん。」


「うぐっ…。」



こいつ、あたしの復讐計画の基本パターンを読んでいる。


「っで、なんで敵であるあんたがあたしにボロを見せるような事するの?」


「ボロなんか見せないよ。」



彼は澄ました顔で先を歩く。


ちっ、やはり正木悠太は強敵だ。



「つーか、あたしのバッグ返せー!!!」


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