ゆずいろ
「わぁった。行く行く~。その代わりおごってよ~」
テキトーに手をひらひらさせて居眠りの体制に入る。
可愛くないし。
ちびだし。
運動音痴に方向音痴。
人数合わせに最適…
「ゆずたん!!」
私がふてくされて寝ようとすると、いつも体調が悪いと勘違いして寄ってきてくれる友達の有香。
「キツいのぉー…?。」
「ぜんぜんっ!眠くて死にそうだっただけ~有香の声聞いて安心したっ」
私はぶっきらぼうに笑ったが、有香は少し心配な顔をした。