ゆずいろ
「…ゆずたんほんとぉ?」
「めちゃめちゃ元気だし!!」
私は手をぶんぶんふってアピールする。
「やっぱな。」
話に割り込みしてきたのは、涼。
確か名字は…あれ?忘れた。
涼はそんなこと考えてる私のでこを軽く叩いた。
「俺は分かっててたた。柚衣、今寝ようとしたんだろ?」
えぇぇえ。自然な感じに触れてくる涼。
「柚衣は今、幸せそうな顔してた、そうそう玉津と話してたなぁ…何話したん?」
涼ってこんなタイプだっけ?
確か真面目で運動も勉強もできて、完全無欠なお坊っちゃんだったイメージが…
有香も同じ考えだったのだろう、有香も私もきょとんとしている。