鋭く甘い視線の先の獲物
私が気にする事じゃないんだけど…探ったりなんて、そんないやらしい事したくないけど。
この前の傷の事といい、今日の事といい…何かが引っ掛かる。
私はそっと玄関入ってすぐの浴室と繋がる脱衣所へと入った。
「……この匂いは……血…?」
血生臭い匂いがする。
もしかしてあの色男…。
私はごみ箱へ捨てられいたスーツを取り出し隈なく血が付着していないか調べた。
……あった。
ちょうど脇腹あたりに血が付着してる…。
それも、結構な量の血…。