鋭く甘い視線の先の獲物


私が気にする事じゃないんだけど…探ったりなんて、そんないやらしい事したくないけど。


この前の傷の事といい、今日の事といい…何かが引っ掛かる。


私はそっと玄関入ってすぐの浴室と繋がる脱衣所へと入った。


「……この匂いは……血…?」


血生臭い匂いがする。
もしかしてあの色男…。


私はごみ箱へ捨てられいたスーツを取り出し隈なく血が付着していないか調べた。


……あった。


ちょうど脇腹あたりに血が付着してる…。
それも、結構な量の血…。



< 73 / 268 >

この作品をシェア

pagetop