SleepingBeauti
あからさまに避けていることに、近くで働く、河内百合が気付かないわけがなかった。

喫煙室で、一人、タバコを吸っているところに河内百合はやってきた。

黙って、ぼくの隣に座った。

「どうしたの、白川くん、どうして、宮崎さんのことを裂けているの?」

「いつものことだよ」

そう、人を避けることは、珍しくともなんともない。

昔から、そうだし、今だって。

「いつものことね、そうね、白川くんが誰とも話そうとしないのは、いつものことかも知れないけど、あんなふうに人を傷つけるような避けたかたをわたしはみたことがないよ」

河内百合はなんの臆面もなく言った。

「傷つけているとは、思ってない」

少し、強い口調になってしまった。

河内百合は少し考えるように黙り、そして言った。

「白川くん、宮崎さんとは知り合いなんでしょ?昔、何があったか知らないけど、あんな態度はよくないよ」

「………そうだね、気をつけるよ」

「うん、気をつけてね。あんな白川くん、好きじゃないからね」

そう言うと、河内百合は席をたった。

去り際に、仕事が終わったら、宮崎さんにここにくるように伝えるから、白川くんもここに来てね、と、言い残して。
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