SleepingBeauti
家の呼び鈴がなったのは、朝の九時頃だった。

のぞみがこれからと言って、数十分といったところ、本当にこれからといった感じだった。

一行に立ち上がろうとしないぼくにのぞみが言った。

「早く、でないと」

「大丈夫だよ、鍵もってるんだから」

前に来た時は呼び鈴なんかならさず、ずかずか入ってきて、勝手に台所で料理をつくって、帰っていったんだ。

いまさら、なんで、他人行儀じみたことをするんだろうか。

「もう」怒ったような口調でぼくを睨みつけると、のぞみは玄関にむかった。

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