SleepingBeauti
唯一ぼくが答えられるのは一つだけだった。

「鍵どうしたの、なくしたの?」それがのぞみに油を注ぐことになった。

のぞみは、信じられる?とはじめ「あの大家、鍵を変えたのよ」

「どうして?」

のぞみはばつがわるそうな顔をして、うつむいた。

そして、「家賃払ってないから」

自業自得なんじゃないかと思ったが口にしなかった。

大家に向けられた矛先がぼくに向けられそうな気がして。
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