SleepingBeauti
のぞみはうつむいたまま愚痴をこぼしはじめた。

「今日はクリスマスイヴよ。街をあるけば幸せがみちあふれてる。………なのに、わたしはどうなの?イヴに凍死しそうになるし、クリスマスには家なき子よ。こんなのあんまりよ」

ぼくのほうを見つめて、もう一度「あんまりだと思わない?」同意を求める目でいいながら、四つん這いに近づいてきた。

「確かに………あんまりだとは思うけど」

「けど?」

「あんまりだね」自分本位だと思いつつも同意した。
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