SleepingBeauti
ぼくたちは神社のある通りから離れ、繁華街に足を運んだ。

それからすぐに目についたミスドに入ることにした。

とにかく三人とも、早く座り落ち着きたかったのだった。

甘いドーナツが格別に美味しくかんじる。

のぞみはテーブルに突っ伏して、猫のように背筋を伸ばした。

「優、ちょっとだけ、出る時間、間違えたんじゃない?」

「な、のぞみが言い出したんだろ」

「そうだっけ」あっけらかんと、おどけて言う、のぞみ。

河内百合は、そんなぼくたちを黙って見ている。
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