SleepingBeauti
ぼくがのぞみに今日から仕事だと告げたのは、出勤一時間前になってからだった。
のぞみは正月特番のお笑い番組を表情一つかえずにみていた。
おもしろいのか、おもしろくないのか、てっきり表情からうかがえない。
いっそ、チャンネルを突然にかえて、のぞみの態度をみてみたい衝動にかられた。
が、そんなことをするまでになく、のぞみの落胆する声を聞けた。
ぼくが、出勤の準備をしていると、のぞみは振り返り「どこかに行くの?」と、きいた。
「今日から仕事だから」と告げると、のぞみは「もう仕事なの」と、落胆した。
「淋しい?」と、冗談がてらにきいてみた。
淡い期待して。
「暇じゃない、優のせいで昼夜逆転してるから、寝れないし、それにコンビニにもいけないじゃない」ムスッとむくれた。
酷い言われようだった。
それから少し押し黙っていたが、のぞみは人差し指をたてて、何かひらめいたように言った。
「河内さんと会うんだよね?だったら、伝言があるんだ」
「何、伝言って?」
「ううん、後で、メールするから携帯おいていって」
のぞみは正月特番のお笑い番組を表情一つかえずにみていた。
おもしろいのか、おもしろくないのか、てっきり表情からうかがえない。
いっそ、チャンネルを突然にかえて、のぞみの態度をみてみたい衝動にかられた。
が、そんなことをするまでになく、のぞみの落胆する声を聞けた。
ぼくが、出勤の準備をしていると、のぞみは振り返り「どこかに行くの?」と、きいた。
「今日から仕事だから」と告げると、のぞみは「もう仕事なの」と、落胆した。
「淋しい?」と、冗談がてらにきいてみた。
淡い期待して。
「暇じゃない、優のせいで昼夜逆転してるから、寝れないし、それにコンビニにもいけないじゃない」ムスッとむくれた。
酷い言われようだった。
それから少し押し黙っていたが、のぞみは人差し指をたてて、何かひらめいたように言った。
「河内さんと会うんだよね?だったら、伝言があるんだ」
「何、伝言って?」
「ううん、後で、メールするから携帯おいていって」