かんのれあ
「ごめんなさい。
けど、これは絶対譲れないんです」


山崎さんの目は冷たいままだ。

当然だと思う。



今まで
自分で積み上げてきたものが、

自分の地位が、


他人に脅かされるのだから。



「極力山崎さんには迷惑かけないようにします。
シリーズじゃなくて、新作で挑みます。
作品だって、あたし一人で仕上げて見せます」


これはあたし自身の問題なのだから。
< 162 / 200 >

この作品をシェア

pagetop