かんのれあ
あれから何週間か経ったけど、「進んでる?」とか、「もし詰まってたら、途中でも相談にのりますよ」
と何度か連絡をもらいつつ、結局打ち合わせらしい打ち合わせはしていなかった。
そして、何だかんだとしているうちに、あっという間に発売日になった。
売れ行きをみて今後を決める
――なんて事を言われていたので、あたしは不安と期待を胸に、学校が終わると地元で一番大きな本屋へ直行した。
お店に入り、入口あたりで店内を見渡す。
すると向こうのレジの方で、何だかお店の人たちが、大人のやり取りを交わしているのが見える。
よくよく見ると、その中にはスーツ姿の河野さんがいた。
河野さんは大きな紙袋や封筒を抱えて、店長さんらしき人たちに、キレの良いお辞儀を何度も繰り返している。
と何度か連絡をもらいつつ、結局打ち合わせらしい打ち合わせはしていなかった。
そして、何だかんだとしているうちに、あっという間に発売日になった。
売れ行きをみて今後を決める
――なんて事を言われていたので、あたしは不安と期待を胸に、学校が終わると地元で一番大きな本屋へ直行した。
お店に入り、入口あたりで店内を見渡す。
すると向こうのレジの方で、何だかお店の人たちが、大人のやり取りを交わしているのが見える。
よくよく見ると、その中にはスーツ姿の河野さんがいた。
河野さんは大きな紙袋や封筒を抱えて、店長さんらしき人たちに、キレの良いお辞儀を何度も繰り返している。