委員長が泣いた日(短編)
「頑張り過ぎなんだよ。ずっと溜まってたんだね」

優しく声をかけると委員長が顔から手を離して私を見た。

さっきより赤くなった目。まだ我慢してるのか顔が赤い。
身長の大きな委員長がこんな風になってしまって、

たまらずギュッと抱き締めた。

というより机があるから大分委員長に屈んでもらって私が背伸びして、って感じで無様な姿なんだけど、

「委員長が泣くなんてズルい。ギャップ萌えなんだけど。母性本能くすぐらないでよ」

「はい…?」


ヨシヨシと背中をさすって手を離した。
委員長は屈んだまんまで必然的に顔が近い。

それに気付いた委員長が慌てて顔を離した。

もう泣く気配はない。私のおかげだね





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