【完】スマイリー☆症候群



「……あのね」


上目遣いで頬を彩り、何か訴えかけるような表情をする桜井。


「コレ、ウチ等でつくったの。……よかったら受け取ってくれない?」


続けて坂木はそう言うと、何やら綺麗にラッピングされた四角い箱を清水の目の前に、桜井は俺の前に差し出した。


「……俺に、か?」


俺がそう問うと、桜井は小さく頭を上下させるだけの合図をする。



「う……植木くん、それじゃあね!」


桜井は突然そう言い残し、俺に箱を押し付けるようにすると、坂木と共に廊下の方に消えていった。

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