【完】スマイリー☆症候群
「どうしますー? 颯くん」
「どうしましょうかー? 孝治くん」
俺の言葉を聞くと、清水と望月は速やかに口角をあげ、互いの顔を見合わす。
そんな彼らの様子に、俺は静かに喉を鳴らす。
「「いいだろう」」
唐突に鼓膜に届いた声。
それは、俺が待ち望んでいた言葉であった。
「いいのか? すまないな、心から感謝する。……で、早速だが、俺は何をすれば……」
と、俺が輝いた目で奴等を見たその時だった――。
「さぁ、今年もやって来ました! バレンタイン合戦! 今年は一体誰が勝利を掴むのかぁ!? よーーい、スタートォォォォ!」
周りの奴等全員、俺の言葉になんて全く聞く耳を持たず、早々と上げられた開会の言葉。
それが始まりの合図だと気が付くのに、俺は数秒も所持してしまった。