【完】スマイリー☆症候群
――……
「一体、男共は何を企んでいるというのだ」
ひとまず、 解散した俺達。
しかし、席に着いてからも尚、俺の溜息はおさまらないでいる。
「望月、すまないが、俺にバレンタイン合戦とやらのルールを詳しく教えてくれないか」
わからなければ、今から尋ねてみればいいのだ。
ふとそう思い、丁度後ろの席だった望月に小声で問い掛ける。
「え、ああ。いいよ」
「感謝する」
一度目を丸くしながらも快く了承してくれた望月は、次に小さく語りだした。
「まず、バレンタイン合戦とはクラス対抗の合戦だ。そして放課後、校庭で各々のクラスがチームとなり、バレンタイン合戦、別名“プチ体育祭”を催す。そして最終的に得点が高かったクラスが勝ち。んで、その優勝したクラスには特別商品を与えられ、更には参加者全員の中から選ばれたMVPの一人が、福男ならぬ今年のバレンタイン男になれるってなわけだ」
言い終えるなり、小さく息を溢し自慢気に口角を上げる望月。
「プチ体育祭、か」
「ああ、そうだぜ」
……そういうことだったのか。
遂に全てを理解した俺の心は、もやもやとしたものが取り払われたような、そんな爽快な気分に包まれた。