【完】スマイリー☆症候群



――……


「一体、男共は何を企んでいるというのだ」


ひとまず、 解散した俺達。

しかし、席に着いてからも尚、俺の溜息はおさまらないでいる。


「望月、すまないが、俺にバレンタイン合戦とやらのルールを詳しく教えてくれないか」


わからなければ、今から尋ねてみればいいのだ。

ふとそう思い、丁度後ろの席だった望月に小声で問い掛ける。


「え、ああ。いいよ」

「感謝する」


一度目を丸くしながらも快く了承してくれた望月は、次に小さく語りだした。

「まず、バレンタイン合戦とはクラス対抗の合戦だ。そして放課後、校庭で各々のクラスがチームとなり、バレンタイン合戦、別名“プチ体育祭”を催す。そして最終的に得点が高かったクラスが勝ち。んで、その優勝したクラスには特別商品を与えられ、更には参加者全員の中から選ばれたMVPの一人が、福男ならぬ今年のバレンタイン男になれるってなわけだ」


言い終えるなり、小さく息を溢し自慢気に口角を上げる望月。


「プチ体育祭、か」

「ああ、そうだぜ」


……そういうことだったのか。

遂に全てを理解した俺の心は、もやもやとしたものが取り払われたような、そんな爽快な気分に包まれた。
< 219 / 314 >

この作品をシェア

pagetop