【完】スマイリー☆症候群
――キーンコーンカーンコーン。
あれから数十分、真面目にノートをとっていた俺の耳に、授業の終わりを告げる音が鳴り響く。
掛け時計を一瞥すれば、時間がきたんだと脳が理解する。
それと同時に、それは、決戦の時を俺に報せた。
「亮介、行くぞ」
背中を押されて、振り返る。
そこには、既に準備万端な様子の2人の姿。
「あー、緊張するぜ」
肌を摩りながら、清水は呟く。
「じゃあ、目的地に」
「おう!」
2人は顔を見合わせ、互いに拳をぶつけ合う。
そんな奴らを、俺は静かに見守る。
それから、一歩ずつ、俺達は慎重に踏み出した。
そして――。
「「犬塚! 宮永!」」
ある一方向に向かって、彼等は声高く叫んだ。