【完】最後のバレンタインチョコ
そうしてるうちに、俺と沙耶はどんどん仲良くなった。

夏休みや冬休みになると、祭りに合わせて、沙耶の家でバイトをさせてもらうようになった。



その年のバレンタイン前日、俺は沙耶に告白した。


「沙耶、俺、沙耶が好き」


沙耶は俺の言葉を聞くと、しばらく俺の目を見つめて、恥ずかしそうに首元のマフラーをキュっと鼻の上まであげた。


「隆二……
答え、明日でもいいべが?」


「うん……」


俺はコクンと頷いた。


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