%短編:侵された体%
とりあえず病院に行ったけど、生理中だったこともあって、
貧血じゃないかって言われた。
足は、急な運動でつったんだろう、って。
「もう、あんまり心配させないでよね。
びっくりするじゃない」
「ごめ~ん、ママ。
もしかしたら、変な夢見たせいで、寝不足だったのかも」
「変な夢?」
「うん。なんかね、誰かがあたしの体を欲しがるんだよ」
とたんに、ママは渋い顔になった。
「ゆ~り~ちゃん。あなたねぇ、そういうことはまだ早いでしょ!!」
「はぁ?」
早いって、何がだ?
ママはあたしを軽く睨んでいて。
あたしはようやく、ママの言葉の意味に気づいた。
「ち、違うって!そういう意味じゃないよぉ!」