%短編:侵された体%
「まさか、あのなんとかって先輩じゃないでしょうねぇ」
「違うってば!」
かっこいい先輩がいるんだよなんて、ママに言わなきゃよかった。
必死に弁解するあたしに、まぁいいわ、とママはようやく引き下がったけど。
納得してないんだろうなぁ。
自分でも良く分からない夢の内容を、
ママにきちんと説明するなんて、無理に決まってる。
はぁ、と短くため息をついたあたし。
なんか、ついてないなぁ。
この日の夕飯は、あたしの大嫌いなレバー。
慰めるように、ミミがあたしの膝の上でニャ~と可愛く鳴いた。