%短編:侵された体%

そういえば、あれってやっぱり告白、だよね?


その日の夜、浴槽に体を沈めながら、保健室での事を考えた。


長崎と二人で嬉しい、って。


思わずにやけてしまう頬に、両手を添える。

体が熱いのは、湯船に入ってるせいだけじゃない。


ひょっとして、デートに誘われたりして。

遊園地とか。あ、映画の方がいいかな。

先輩は、何が好きなんだろう。


あれこれ想像していると、

急に下腹部がじくじくと痛み出した。


やばっ。

生理なのに湯船に浸かったりしたせいかな。


急いで立ち上がろうとしたとき、

あたしは自分の足に違和感を覚えた。


なに?

立てない!?


急に力が抜けて、足の感覚が消えていく。


どういうこと?



< 15 / 47 >

この作品をシェア

pagetop