%短編:侵された体%
そういえば、あれってやっぱり告白、だよね?
その日の夜、浴槽に体を沈めながら、保健室での事を考えた。
長崎と二人で嬉しい、って。
思わずにやけてしまう頬に、両手を添える。
体が熱いのは、湯船に入ってるせいだけじゃない。
ひょっとして、デートに誘われたりして。
遊園地とか。あ、映画の方がいいかな。
先輩は、何が好きなんだろう。
あれこれ想像していると、
急に下腹部がじくじくと痛み出した。
やばっ。
生理なのに湯船に浸かったりしたせいかな。
急いで立ち上がろうとしたとき、
あたしは自分の足に違和感を覚えた。
なに?
立てない!?
急に力が抜けて、足の感覚が消えていく。
どういうこと?