白と青の境界線

それを誤魔化すように空になったグラスを店員さんに渡し、新しいドリンクを注文する。


「二人とも面白いよね、麻央?」

「うん、そうだね……」


日向はどんな気持ちでいるんだろう。

人に傷つけられて傷ついた私が、人を傷つける立場になるなんて思ってもいなかった。


苦しくて。

切なくて。


人を傷つけたら、傷つけられる以上に胸が痛むんだと知った。

頭では理解している。

自分のすべきことぐらい。

それでも足踏みしている私は、結局何一つ変われないまま……。


変わりたい。

だけど、変われない。


本当はそう願っているんだ。



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