溺れた愛のシルシ
里緒ちゃんはすごいよなぁ…。
男の子慣れしてるって言うか...。
こんなに男の子の知り合いがいるなんて
親友のあたしでも知らなかった。
里緒ちゃんは人懐っこくって可愛くて...。
男の子にもこんなにモテモテで。
あたしにもその魅力を少し分けてよ。
「ハイ。」
「え?」
そんなことを張り巡らせていた頭の中で、
急に彼の声が響き渡った。
彼はマイク2つ持っていて、
その一つをあたしのほうにむけている。
「次。俺と那奈ちゃんの番。」
「あっ、ごめん、ごめん。」
あたしは久しぶりにもったマイクを、
ぎっしりと握って
ちょっとだけ得意な歌を
彼と一緒に歌った。
そういえば…。
りっくんとカラオケに行ったこと、
なかったかなぁ……。