Escape ~殺人犯と私~
き添って

私はリビングに向かって、制服をソファーに置いた。



今朝、私が眠っていたソファーに制服が置いてあったか……確認する余裕は無かった。



もしかしたら、制服も隠されたかも知れない。



私は濡らした顔をタオルで拭くと、タオルを洗濯機に入れて

リビングへと急いだ。



暖かいリビングに足を踏み入れた時、私の体は今までの寒さを思い出したように、ブルッと震えた。



冷えた足を暖めてくれる床暖房の上を歩きながら
ソファーに座るお婆さんの元へ歩み寄る。

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