治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
「お兄ちゃんの体が欲しいの。もとアフロディーテの体ならきっと魔源がたまった“良い素材”だろうから。
ママの体と混ぜて使えば、ママはもっと強くなって、自由に動けて、またお歌を一緒に歌って、ご本も読んでもらえるかもしれない」
モノクロの世界、理解出来ない会話が続く中、流石に黙っていられないことを聞いた。
もとアフロディーテ。彼が……?
前にいる彼に聞こうとしたが、手が伸ばされて無言の『また後で説明する』という待ったをされた。
「なるほど。確かに俺の体はいい貯蔵庫だ。数多の魔術師が求める体を持っている。
ただの人間(肉)を使うよりは、血潮すらも魔の泉で毒された肉の方が腐れ人形……ああ、ごめん。君のママのスキルをあげるにはうってつけだろうね」