治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
「お兄ちゃんがいじめるの。怖いよ、でもママがいるから怖くないよ。へっちゃらだよ。だから、お兄ちゃんの体貰おうよ」
「相変わらず、面倒なガキだ。頭がないくせに、やろうとすることはいつだって気味が悪いこと。
死体人形に温もりを求めるなんて理解しがたいな」
「お兄ちゃんに分かってもらえなくてもいいよ。お兄ちゃんには分からないもの。分かっても、どうせ意味がないもの。お兄ちゃんの体、ママにあげるんだから」
「本当に頭がないな。生きている俺は君なんかに自分の体を捧げたくないという意志が存在する。
――そう。俺の体、骨や血潮や肉。髪の毛一本ですら、彼女のモノ。ユリウス、俺の全ては君のモノだよ。よく知っているでしょう」
「シブリールさん……」