治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん


彼がこちらを向く。

盲信しているような眼差しは、彼にとっての愛情なんだろう。


実際に彼はそう言う前に、私なんかに全てを託している。


この関係がそれだ。
離れたくとも、決して離れられない。私によって限定されている一つの肉体。


「おかえり、アリス。日が暮れる前に、君のお家に帰りなさい。子供はもう帰る時間だ。

光がない世界は大人たちの時間(世界)なんだよ。子供たちが夜に夢を見るならば、大人は夜に夢に近い現実に行ける時。

邪魔をしてはいけないよ。子供は子供。大人は大人。それぞれ違った過ごし方があるのだから。子供はそっと目を閉じて、ぬいぐるみと一緒に夢の世界に行けばいい」


子守歌めいた音色で語る彼には、違った見方も出来た。


穏便に済ませたいと言う前に、どちらかと言えば彼が戦いたくないと戦闘を拒絶しているようだった。


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