治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん


「ラグナ様は、ラグナ様だよ。ラグナ様はアリスの先生なの」


顔をこちらに向けて楽しそうに語られる。


意味はよく分からないが、私の持つラグナロクのイメージがどうにも違うよう。


ラグナロクは団体名だと思ったが、アリスちゃんが言うには個人の名前。


そういえば、彼もあのババアとか言っていて。


「シブリールさんも、ラグナロクにいたって本当に?」


「うん、お兄ちゃんもお城に一緒にいたんだよ。でも、お兄ちゃん、遊んでくれないの」


しゅんとしたチューリップが枯れたような顔をされてしまい、思わず後であの人にあったら殴っておこうと思う。


こんな幼女を泣かせるなんて成人男性としては断罪ものだ。


「怖いの、お兄ちゃん」


「怖いって……もしかしていじめられたとか……!」


< 220 / 411 >

この作品をシェア

pagetop