治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
「ラグナ様は、ラグナ様だよ。ラグナ様はアリスの先生なの」
顔をこちらに向けて楽しそうに語られる。
意味はよく分からないが、私の持つラグナロクのイメージがどうにも違うよう。
ラグナロクは団体名だと思ったが、アリスちゃんが言うには個人の名前。
そういえば、彼もあのババアとか言っていて。
「シブリールさんも、ラグナロクにいたって本当に?」
「うん、お兄ちゃんもお城に一緒にいたんだよ。でも、お兄ちゃん、遊んでくれないの」
しゅんとしたチューリップが枯れたような顔をされてしまい、思わず後であの人にあったら殴っておこうと思う。
こんな幼女を泣かせるなんて成人男性としては断罪ものだ。
「怖いの、お兄ちゃん」
「怖いって……もしかしていじめられたとか……!」