治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
「違うの。ただ怖いの。お化けみたいで……。でもね、一回遊んでくれたことがあったんだ」
「へえ、良かったね」
「ウサギさんを動かしてくれたのっ。だからまたやって、ってお願いしても一回だけ。『くせになったらめんどうだ』って、いっつも無視されたの」
持っているウサギの丸長い手を動かし、思い出を聞かせてもらった。
どうやら、彼がラグナロクにいたと言うのは本当らしい。
ラグナロクとは個人名とし、アリスちゃんの先生と言うなら、彼もアリスちゃんと同じ立ち位置だったのか。
色々と聞きたいことがあり、後あったものと言えば。
「シブリールさんが、アフロディーテってどういうことかな?」
優しい声色で聞いてみれば、アリスちゃんは向きを私側に変えて話してきた。