治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
「いい度胸だ、人形。俺の言葉を聞き逃し、あまつさえ、俺とユリウスの間に入ろうとは」
「失礼しました、シブリール様。お茶菓子を置くのに、最速でお嬢様の前に差し出せるのがここでしたので」
「とかなんとかいいながら、鼻を動かし彼女の匂いをかいでいただろうが。
く、俺の唯一の特権を……!いくら、“魂無い人形”(マトリョーシカ)とはいえ、俺のユリウスに近づくのは許さない。
さあ、頭をテーブル上に。一発で砕いてやろう」
「私の行動は、全てラグナロク様の言葉で成り立っております。
よって、あなた様の言葉は許容外。私があなた様に出来るのはお茶を出すことのみです」
「ああ、マトリ。その他一匹には茶を出す必要もない。わめかせておけ」