治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん


「そうは言っても。健全な男ならば、好きな、それはもう大好きな女性がいれば一回や二回。現実は無理だから、頭の中で仕方がなくね」



「頭の中の出来事(秘密)を大声で叫ぶ人の何が健全ですか!」



手に吸いつくようにある薪をまたあげれば、まってまってと手を出す変態。


何より、私はこの変態に頼もしいだなんてうっかりと感じてしまったのに後悔がある。


「あなたの一言で全てが台無しですよっ。私のときめきだけでなく、周りを見て下さい!さっきまであなたに恐れを抱いた人たちが、今や『何だこいつ』的な眼差しで見ていますよ!」


「俺にときめいたのか、ユリウス」


「聞こえたのはそこだけですか。もっと重要な部分があるでしょうにっ。どうするんですか、もうしかしたら逃げるチャンスも出来たかもしれない、の、に……」


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