治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
言いながら、言葉が止まる。
重要な部分を一番に理解していなかったのは、私かもしれない。
この場の状況。
二人対十六人。
一人がやられてあちらは十五になったが、やられたことにより、熱が入ってしまっただろう。
「やりやがったな、てめえら!」
「殺せ、殺せ!」
これが、最悪な状況。
熱がこもったことをアピールするかのように、奴ら、殺せコールをし始めた。
「ただで死ねると思うんじゃねえぞ、おい!」
歯っかけの体を揺さぶった奴がこちらを睨みつける。
歯っかけ代理か、今度の男はかつぜつが良くて助かるが。
「半殺しして、生き埋めにしてやっからよっ。覚悟しとけよ、てめえら!」
語られることは全てが最悪なことなので、どうせなら聞きたくなかった。