治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
歩く鉄砲が来たようなものだ。
こちらも魔術師はいるが、魔術師プラス男多数じゃどうあっても勝てっこない。
絶望を見た気がした。
それでも尚、私に絶望を見せたいのか。脂肪の塊はまた火玉を出す。
右手、左手。
「やっちまえぇぇ、お頭ぁ!」
「丸焼きだっ、殺せ!」
「……、う、うん」
お頭が動く。
火玉の精製は二つで終わりか、あとは攻撃というだけらしく。
「まさか、それで終わりなのか。貴様」
彼が口を出したのは、そこでだった。
拍子抜けしたような口振り。
残念だとも言いたげで、宴目がつまらないと言い捨てる客のようだった。
「なんだと、てめえ!魔術師たるお頭になんて口ききやがるっ。おとなしく土下座して、丸焼きになれよ!」