治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
「そう……。だったら、何をすべきかな」
「牢獄に入れます。警察に連れて行き、この人たちの罪を明らかにし、それ相応の人生を送ってもらうだけです。
それ以上、私たちがすべきことなどないんですよ。後は、彼らに罰を与えられる被害者が出来ること。
警察に行ったならば、公の場に彼らの名前が出され、犠牲者も気づくでしょう。
ここで殺すよりは、そちらの方が、“笑っていられる人”が多いのですから」
「…………」
彼が黙る。
私から盗賊たちに視線を置き、またこちらを向く。
まだ納得しきれてなさそうだった。
私が言っていることは、怒りを持つ彼にしてみれば綺麗事になるのかもしれないが。