からっぽな街
「もう、暗くなったから仕方ないよ。夕飯の時間になっちゃうし、取り合えず、上に行こう。それで、みんなが帰ったとき、小屋に電気が尽くし、探してもらおう。」
ぐしゅぐしゅと、不安で泣いているリッツを、見ながら、私のパーカーを着せる。
「うん。そうだね。ちゃちゃ、だいじょうぶ?」
と、ちゃちゃをなだめるリッツ。ニケも、心配して、だいじょうぶ?と、背中を撫でる。
ちゃちゃが、さらに泣き出す。
「うえー。うえーん。ひっく。ひっく。うえーん。」
近寄って、ぎゅっと抱きしめると、さらに泣いた。他の班の子も、上着を取りに戻ってきているので、その様子を見て、心配していたが、優しく見守ってくれていた。
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