からっぽな街
大人用のパーカーに包まれたちゃちゃを、リッツとニケが挟むように、ぎゅっと手を繋ぎながら、赤い屋根のテーブルに、先へ行かせた。
私はその間に、さっきから、その辺の男の子達と枝を振り回して遊んでいるきらりを、呼んで、ぽくと一緒に男子小屋に入り、上着を着させてから、テーブルへ向かった。
辺りは、全て山だった。山の中の山に、小屋がある感じ。陽はすっかりと沈み、明るいのは、小屋につるされているいくつかの電球だけで、真っ暗になっていた。
電球がぽつぽつとしかないので、足元を懐中電灯で照らさなければ、ならなかった。
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