隣の先輩
 私は膝の上まである黒のスカートにスカイブルーのサマーニットを着ることにした。


 洋服を着替え、再びベッドに腰を下ろしたとき、携帯のランプがともる。


 誰からかメールが届いたのだ。


 私は表示されている名前を見て、思わず携帯を両手に取る。


 そこに書かれていたのは西原先輩の名前だった。


 私はメールを開く。そこには写真が添付されていた。


 その写真を確認し、思わず声をあげそうになる。

 彼が送ってきたのは空の写真だった。そこにはオレンジ色の光が艶やかな色彩を放っていた。

 昨日の夜、撮ったものなのかな。


 メールには


「上手くは撮れなかったけど、こんな感じだったよ。

今度、体調がいいときに別の花火大会か、来年の花火大会に連れて行ってやるよ」


 と書かれていた。
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