隣の先輩
第36章 初詣
 年が明けても寒い日は続く。


 これから二ヶ月はこんな日々が続くんだと思うと、ため息を吐きたくなる。


 でも、先輩と過ごせるのはこの寒い日が続くだけ。


 そう思うと、この寒さもそこまで気にならなくなる。



 私は愛理との待ち合わせのために、家を出た。


エレベーターの前で、エレベーターが来るのを待っていた。


 そのとき金属の音が響き、先輩の家の扉が空いていた。



 そこから先輩が出てきた。先輩はコートにマフラーをしている。


 どこかにでかけるのかな?


 エレベーターが到着するときには私の傍まで到着していた。


 私が乗り込み、先輩も乗り込む。



「おはよう」


 先輩は目を細める。


「おはようございます。おでかけですか?」


「初詣らしいけど」


 自分で行くのにらしいって何だろうと思っていると、西原先輩は言葉を続ける。
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