チョコレートより甘い恋
どくっ…


心臓が飛び跳ねて、血液が頭に集まっていくのが自分でもわかった。


「唯瀬?」


「へっ?……っあ、だ、大丈夫!な、何でもないの、本当。本当に!」


まくしたてるように早口で言い切ると、逹木くんはくすっと小さく笑う。


綺麗な顔をくしゃっとさせた無邪気な笑顔に、胸がきゅん…と縮まる。


それを合図に、一度は落ち着きかけた心臓がまた激しく動き出した。


どくっ…どくっ…


鈍く響くその音があたしの体中で大げさな程に音をたてる。


…もう、ダメ。


心臓持たない。


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