チョコレートより甘い恋
心臓を抑えて逹木くんから目を反らすように俯くと優しく名前を呼ばれる。


「唯瀬。」


そう囁くように言うと、あたしを真っ直ぐ見つめて再び優しい笑みを浮かべる。


「無理しないでね。」


優しく子供に言い聞かせるように温かい目を向けられて、あたしは思わず固まった。


そんなあたしをしばらく見つめてからすっと立ち上がると


「じゃあね」と手を振って、さりげなくあたしの肩にジャージをかけて立ち去っていった。


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