My fair Lady~マイフェアレディ~


「あ、あの…」

「ん?」


張り付いた笑顔が恐ろしい。俺の顔はどんどん青ざめていく。こういう時は下手に言い訳をしてはいけない。

「…ごめんなさい」

「早く着替えてきなさい!」

そう言って彼は俺を下に降ろして俺のほっぺをぐにーっと引っ張った。

「うひゃうっ、いりゃいいっ!!」

俺は泣きながら彼の腕を叩いた。それに彼はようやく腕を離してくれて「早く行け」とばかりに俺のお尻をポンッと叩いて急かせた。
俺は泣きながら走って着替えに行く。

彼は走り去る俺を見ながらネオードに何か呟いていた。ネオードはそれに首を傾げていた。



『…気付いても、気付かないでいろ』




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