My fair Lady～マイフェアレディ～
「お前、ネオードとどういう関係だ…？」

ジロリと眼球が動いて俺を見た。
そして上から下まで舐めるように観察される。俺はゴクリと生唾を飲んだ。

「別に…ただの友だち…」

俺は声が震えないようにキュッと唇を引き締めた。
そして目に力を込めて相手を見る。目の下のクマはともかく腕は応急処置しかされていないのが見て取れた。だが。自分には医療の知識はない。どうする事も出来ないのだ。

目の前の男は俺の呟きを聞いた後、何か考えるそぶりをして首を横に振った。

「…ないか…」

「え？」

「…なんでもない。…お前、何でこんな所で一人でいる？」

目の前の男は先程からの会話からまともさが伺えて、俺は少し緊張が解れていた。


「はぐれちゃったんだ…」

「なんだ迷子か」

はぁっと吐き捨てる溜息に俺は少しムッとした。しかし事実なので何も言い返せない。

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表紙・目次

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