My fair Lady~マイフェアレディ~
「熱は引いたな。食欲もあるし。もう大丈夫だろ」
おでこに手を当てながら言うロードにネオードは素直にお礼を言った。
そして、片づけを終えたロードは外に出て行った。
ネオードはボウッと外を眺める。朝の光に雪が反射して眩しい。
ガランとした家を見渡す。
まるで、今までの嘘のようにとても静かで寂しい家。
そして、自分の目と耳に。懐かしい笑い声が聞こえて来た。
脳裏に浮かぶ、無邪気に遊んでいた自分達の幼い兄弟……。
「……フィル…っ!」
何も出来なかった自分が酷く悔しい。
ネオードは頭を振ってパンパン!と頬を叩いた。
(弱気になるな!ロードに甘えてばかりじゃダメなんだ!!)
振り払うように立ち上がって。ネオードは何気なく台所に行った。
(洗いもんくらい、俺がやるのに……)
どこまでも世話好きにロードに一つ溜息を吐くと、ネオードの目にとんでもないものが映った。