My fair Lady~マイフェアレディ~
「え?……」
台所の角に置かれた二本の白と赤。
長く細い。そして所々につく赤く千切れた欠片。
ネオードは自分の腕をぎゅっと握った。
この形はどう見ても
「人の……骨……?」
ネオードはゾッとした。慌てて外に飛び出した。
家を出て辺りを見渡すとロードは遠くに点のようになっていた。
ネオードは薄くなって来た雪を踏みしめて精一杯走った。
「ロード!!」
「……なんだ」
ロードの三歩ほど後ろまで追いつくとゼェゼェと息を吐きながら叫んだ。
「台所のあれは……!!」
「………」
ロードは黙ったまま、一点を見るばかりで。まるでネオードの存在を感じていないようだった。
「お前、俺に何を食わせたんだ!!」
ガッと背中に飛びついても、反動で体が僅かに揺れるだけで。ロードはやはり振り向かない。
ネオードはイライラしたまま、ロードの見る一点を見た。
そこには雪が膨れ上がり、小石を並べて名前が飾られていた。
その名は『ロンナ』