My fair Lady~マイフェアレディ~
ガクガクとネクタイを持たれて首が揺れる彼。だが表情はいたって無表情だ。それとは対照的にネオードは変な汗を掻いている。
そして揺れながら彼は冷静に俺に視線を寄越した。するりと眼球だけが動くのはちょっとしたホラーだ。


「ユウ」

名前を呼ばれた。なので俺はすぐに返事をする。

「なぁに。パパン」

「というわけだ」

「どういう事だっ!!」

彼はやる気の無い顔で平然とネオードに返す。だがそんな説明で誰が納得できようか。
ネオードは顔を赤くして怒った。
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