シュガーベイビー★キス
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そうだ。

例えるなら、

俺にとって“神戸ひまり”とは、新しいゲームみたいな存在。



新しいゲームって最初はめちゃくちゃワクワクするじゃん?


そんで、とりあえず飽きるまでやり続けるじゃん?


やり始めたら始めたで絶対クリアしたいじゃん?




まさに神戸ひまりはそんな感じ。




他の女子とは違う反応をする神戸。


芸能人とは思えないあのオドオド感に、昭和の雰囲気。


おまけに、いちいち面白い。


アイツを見てるともっと困らせたくなる。


そしてどんな反応をするのか見てみたい。






自分で言うのもなんだけど、俺ってなかなかドS~♪




ただ、ひとつハッキリ言っておきたいのは、



決して好きではない。



それだけは誤解してほしくない。


あくまで“お気に入りのゲーム”


と同等のレベルなのだ。




神戸の連絡先も分かったことだし、これでしばらくは退屈しない毎日になりそうだな。








「あ!泉、どこ行ってたんだよー!」




教室に戻ると悠太がほっぺたを膨らませていた。




あはは。





きもい。



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