シュガーベイビー★キス
「奏くんっ!」
「げ!奏!」



振り返った先にあったのは奏くんの車。運転席から出てきた奏くんはあたしに駆け寄った。



「探したよ~!待ち合わせの時間になっても来ないから何かあったのかと思った!」



「ご、ごめん…」



「……ん?泉っ!何してんのお前。」



あ、今、泉サマの存在に気づいたんだ…




「はっ!こんな人気のないとこでまさかお前……ひまちゃんに手を出そうと………」



「してねーわ!」





かぶせ気味で否定する泉サマ。



「本当に!?ひまちゃん!」



「ほっ本当本当!ちょっと今話してただけで……」



「つーか大体、なんで部外者がこんなとこいんだよ。」





怪訝そうな顔で泉サマが奏くんを見上げた。




「なんでって、ひまちゃん迎えに来たからに決まってんだろ?今日はドラマの収録日なんだよ。」



「…ドラマ?」



奏くんにそう言われると泉サマはまたムッとしながらあたしを見た。




「なんで先にそう言うこと言わねーんだよお前は。」


「ごごごごめんなさいっ!」




言うタイミングなかったんですもん!




「……あ!あの!もし…よろしかったら…現場…見にきませんか?」



「はっ?」



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