シュガーベイビー★キス
せっかく、で、ででぇとに誘ってくれたわけだし…デートの代わりにはならないかもしれないけど………せめて、何かお詫びが出来れば……



そう考えたら思わずそんな言葉が飛び出してしまった。



ど、どうしよう…



泉サマ、キョトンとしてるし………




「確かに。いいかもそれ。お前どうせヒマなんだろ?ひまちゃんの仕事ぶりを生で見てみろ。絶対感動するから。」



あたしの話に乗っかって奏くんもウンウン頷きながら言う。



「はー!?だからなんでそんな流れに……」



「つべこべ言ってないでさっさと車に乗れ。いそがないと遅れる!」



「はっ!?おい!俺はまだ一言も行くとは……」


「うるさい。黙って乗る!ひまちゃんも乗って!」


「う、うん…」





奏くんは泉サマの腕を掴むとズルズルと引きずり車の中に押し込んだ。




なんかこれこそ誘拐っぽい……



でもまあ…一緒にいる時間が増えたわけだし……



これでデートはチャラってことで……………




いいですかね?





泉サマとあたしを乗せた車は収録スタジオへと向かった。



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