さらわれ花嫁~愛と恋と陰謀に巻き込まれました~
・・どうしよう。
レイラは膝の上にカマラの頭を置いたまま、呆然としている。
数十騎の馬は円を描くように整列し、彼女らを見下ろした。
「連れて行け!」
後方で様子を眺めていた小太りの男が放つ号令に従い、
兵士たちはレイラとカマラを引き剥がしにかかる。
「立て!」
「やめて!お姉ちゃんは怪我をしてるのに」
カマラの腕をひき、無理やり立たせようとする兵士に向かい、
レイラは声を張り上げた。
精一杯の抵抗もむなしく、
兵士はやすやすと彼女たちに縄をかける。
「おとなしくしてろ!」
後ろ手に手首を縄で縛られて、レイラは痛みで気絶しそうになった。
そのまま引きずられる。
「よし!これで盗賊一味を捕獲し終わったな。皆良くやった!」
小太りの兵士が汗を拭いながら部下をたたえた--。