貴方と私と黒と白

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「・・・転入生を紹介します。」




今までの松山の自己紹介やら学歴やらを居眠りしながら聞いていたわたしは、この言葉で目を覚ました。






・・・あの男の子が紹介される。





頭にはその事しかなかった。







「今日からみんなの仲間になる、中条哲也(ﾅｶｼﾞｮｳ ﾃﾂﾔ)君です。」






その子が席から立ち上がり、黒板の前に立つ。





正面からみたらみるほど、その子は綺麗だった。





長いまつげに、薄い茶色の瞳。



襟足が長くて少しくせっけの綺麗な黒髪。



長い足に細い身体と、完璧だった。






・・・かっこいい。








わたしは、自分の胸の鼓動が収まりきらないほど高鳴っていくのを感じた。







この気持ちを、






人は恋と呼ぶ。